■ 内裏の中、京都御所 |
「玉座」 |
権力者が自己の社会的権威を誇示するために公的な場所で使用する座,または座具。 玉座は通常踏段を備えた高台に設置され,権力者はつねに高い位置を保持し,被支配者たちを見下ろすところに着座する必要があった。 |
椅子式生活の伝統がない日本では,玉座は一つには天皇が朝儀の際に着座する御座所を指す場合と,御所の紫宸殿や清涼殿の殿上の間で,群臣の拝を受ける際に着座する御倚子(ごいし)のことを指す場合とがある。 後者は紫檀または黒檀で作られ,座面の両側と後部に低い勾欄(こうらん)を備え,鳥居形の背をつけた形式で,錦の縁飾をつけた座布団をのせている。 |
平凡社「世界大百科」より |
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