毎年12月8日、
京都の北の西のお寺・千本釈迦堂で
「大根炊き」(だいこたき)という年中行事があります。
大根と油揚げをおだしでじんわり炊いたもの。
お盆が、いい。
お釈迦さまが菩提樹の下で悟りを開いた日(12月8日)にちなむ行事で、
鎌倉時代、千本釈迦堂の三世慈禅上人が
大根の切り口に梵字を書いて魔よけにしたのが起源とされ、
食べれば中風や悪病よけになると伝えられている――とのこと。
おばちゃんたちがこーんなどでかい釜をいくつも並べて作っています。
大根約5000本(約10,000食分)が用意されるとか!
実はタダかと思っていたのだけど・・・どっこい一椀1000円でした。
毎年恒例なのかしら。
おじいちゃんとおばあちゃん。
お持ち帰り用のタッパーも用意。
阿弥陀如来の意味の梵字(サンスクリット語)が書かれ、
祈願された大根は、これまたおみやげにできます。
綺麗な聖護院大根(=淀大根)。
千枚漬けに使われる大根と一緒。
うまいうまい、とばくばく食べて 「ごっそさん!」と言いそうになってしまったが、
いや。ちがうちがう。
お祈りしていただくものなのだ。
なかなか垢抜けないお寺でして、
お坊さんの法衣も真緑だし、どこか派手。
お祈りしてもらっているおばちゃんもむっちゃ普段着で、
カーラーを巻いているんちゃうか、というくらいのラフさでした。
元気に新年が迎えられますように。