舞妓と隣




夜の京阪電車。
花街のご一行と居合わせました。

大阪から京都へ向かう電車で一緒になったのはこれで二度目。
今回は20人以上の大所帯。
舞妓と芸妓で10人ちょっと、地方(じかた)の方々が同じくらい。

完全武装の舞妓さんが電車に乗っているというのはヘンな光景です。
この時代、舞妓のお車代も出ないのかしら。さみしいなあ。
しかし、舞妓ファンとしてはうきうき。
ちょうど四人がけの席がいっこ空いていて
他は満席だったし、すかさず舞妓の隣に座ってしまいました。

若い3人の舞妓さんはごくごくふつーにおしゃべりし、全然京都ことばでない。
最初はグーじゃんけんぽんとかやっていたり、お菓子のTOPPOを食べていたり。
籠巾着にはくまのプーさんが付いていた。

そうしてしばらく経つと3人とも眠ってしまった。
頭ガクンガクンいわせながら。

きもの、帯、髷、髪飾り、籠巾着、お化粧、紅。
まじまじと観察してしまう。興味しんしんで。
今月の花簪(はなかんざし)は透けた素材の団扇や扇子だった。
祇園団扇」と呼ぶそう。

四条駅で下車してから後ろ姿をパチリ。撮ってしまいました。

改札を出て、みなさん、
おねえさん、おおきに
おかあさん、おおきに
とお互い声を掛け合ってお開き。
今回はいくつかの花街の人たちが合同で大阪出張だったみたいだ。

駅のエレベーターでは妙齢の地方の方がたと一緒になった。
こちらはとっても京ことば。
ドアを開けて先にお通ししているとき。
おおきに、かんにんどっせ〜
ゆうてはりました。

祇園を通って、帰路。
今日はとっても楽しかったけども、
舞妓はやはりこういうお座敷の奥が似合うのだ。

和装小物の「井澤屋」。
左は昨日のもの。各山鉾の堤燈がウィンドウを飾っていた。
右は今日のもの。祇園祭がはじまって「ハレ」モードになり、お正月と同じ暖簾が掛けられる。

以上、SH505iによる写真でした。

祇園ついでにみよしやでお団子を買って帰った。これがウマイのですよ。




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